エルベ川サイクリング2019 Day4 メルニーク

チェコ入国後最初の町ジェチーンでホテル泊。

前日風邪気味で早めに寝たので、早朝4:00くらいに目が覚めました。窓を開けてみると外はしとしと雨で肌寒い空気が室内に入ってきました。止んでくれることを願って、荷物をまとめながら夜明けを迎えました。

朝食はホテルのレストランのビュッフェで。

朝ご飯を食べて一息ついてから、倉庫に預けていた自転車を受け取って出発しました。時間は8:00。雨はポツポツ顔に当たるくらい。これならゆっくり走れば大丈夫だろうとエルベ川沿いに出ることにしました。

黄色やピンクなどの色をした集合住宅の景色が、独特です。

エルベ川沿いに出ました。どんより曇った空で、気温は低め。とにかくペダルを回して体を温めようとしても寒さに負けてしまいそうな天候。まだ9月なのに。

ただ、ゆったり流れるエルベの景色は心癒されるものがあります。

雨が降ると、土の匂いが強くなって、なんともいえない気分になります。この香りが好きで仕方ない。サイクリングロードはよく整備されていて、舗装した路面が続きます。

南に行けば晴れることを祈って走っている途中、ウースチー・ナド・ラベムの町を少し過ぎたあたりに出てきた船のロック。高低差があるときに船を通すための水門です。この町は貿易都市ということなので、水運の拠点なのかも。

都市部を過ぎると、眼の前にのどかな景色が広がるようになります。これ湖ではなくて川です。ブルナーという町の近く。

空が明るくなってくるときもあれば

少し小雨っぽくなることも。そんなときは日本と同じ土の匂いが鼻いっぱいになります。

町並みは落ち着いていますが、走っていると寂れた工場みたいなところも多い。

寒いので雨に濡れたくない。雨粒が大きくなりそうなときは、雨宿りもしました。

50kmくらい走ったところでリトミエルジツェという町に到着。急に雨が強くなってきたので、メインストリートっぽい通りの木の下でまた雨宿り。ルートの半分くらいまで来たところ。

少し弱まってきたときに再び走り始めて、目的地メルニークに到着。走っている最中に雨は止んで、少しずつ晴れ間が見えるようになってきました。

メルニークの町は、エルベ川サイクリングロードの真上にあります。写真の左下に伸びている道がサイクリングロード。町に行く分岐を上がってきたところです。寒かったけどほっと一息ついているところ。

少し上がるだけで、見晴らしがよくなり、遠くまで見渡せるようになります。斜面は葡萄畑になっていました。

目の前で、エルベ川とモルダウ川が合流しています。モルダウ川を遡るとチェコの首都プラハがあります。60kmくらいかな。

町の中に入ってみると、昔ながらの雰囲気を残すかのようないい場所。

予約していたホテルに行きました。

時間は14:00になろうとしているところ。まだチェックイン時間には早いのか、ベルを押しても反応がないので、少し散策することにしました。

最初に見た塔が町のシンボル?

町中は石畳が敷き詰められています。自転車を引きながらとぼとぼ歩いているところ。

川沿いに戻ってきました。小さい町なのですぐ。

エルベ川、モルダウ川の他に運河があるみたい。KANALというのはチェコ語か。

サイクリングロードの方に下りて見上げてみました。

サイクリストが目の前を通過していった。

それにしても腹減ったな、ということで、もう一度ホテルに行くことにしました。早くチェックインして食べ物にありつきたい。

立派な像が。

そろそろ大丈夫だろうと、ホテルの前のベルを押しても反応なし。何回か押していると、隣のレストランの席に座っていたおじさんに声をかけてくれました。(オレンジのシャツを着た人。)

ここは電話しないと開かないよ!と。

教えてくれてありがとう、おじさん。コールしたら、扉の鍵が開いて中に案内してくれました。自転車は中庭の奥になる納屋みたいなところへ、ということだったので自転車を置いてロックをかけ、バッグを取り外してからチェックイン。

部屋は簡素なところでしたが、清潔なところでよかった。扉を開けるとテラスがある部屋でした。

ツインベッド。

自転車と荷物を置いて身軽になったところで、食事の前にまずは買い出し。ホテルのすぐそばに雑貨屋があったので、飲み物だけ先に確保しておきました。

水とアップルジュース。

さて、少し休んだところでご飯だ! この時もTrip AdvisorやYelpを見てレストランを探しました。時間は半端な16:00頃。

今度は歩きで町の中心まで戻り、アプリで探したお店の中のどれに入ろうかとうろうろ。

看板が出ていたこのお店にしました。NA HRADBACHというところ。

入口を入ると中庭があり、お店はその奥にありました。

時間が半端なのか、他に客はおらず、暖炉の前の一等席っぽいところに案内してくれました。

まずはビールで一人乾杯!

冷え気味の体を温めようと頼んだスープ。マッシュルームのスープだったっけ。パンを頬張りながら口の中にスプーンで流し込みました。

そしてメインの牛肉料理、スヴィチュコヴァー。チェコのローカルフードなんだそうです。

店内が暗いので、見栄えが良くないように見えるんですが、これが美味しいのだ。これにもパンが添えられていて、牛肉と一緒に頬張りました。ついでにビールもお替り。

お店を出てもまだ明るい。なんせ18時にもなっていないくらい。それでも走った疲れとアルコールのせいで、部屋に戻ったらすぐに寝てしまいました。

雨だったけど、楽しい1日でした。