エルベ川サイクリング2019 Day2 ICE1555でドレスデンへ

初めていく旧東欧圏で訪れたエルベ川のほとりの町ドレスデン。世界遺産ではなくなったけど、歴史を感じる重厚な町でした。

輪行バッグをどこに預けるの!?

エルベ川は旧東ドイツ領から北海へ流れ込む大河川。フランクフルトからそのほとりの町ドレスデンに行くには、鉄道でも半日かかります。午後には走り始めたい。早朝6:30過ぎにフランクフルトを出る鉄道に乗るため、早起きして準備をはじめました。

シートパックの上に乗っかってるのはレインウェアです。最低気温が10℃前後みたいで、けっこう肌寒いのでいつでも着込めるように。

シャワーを浴びてウェアに着替えた後、前日乗った飛行機の機内で食べずにもらってきたクラッカーとチーズをコーヒーで流し込み、自転車旅行中に持っていく荷物と残して預けておく荷物を仕分けました。今年は全旅程ホテルに宿泊するので、最低限の荷物をシートパック(リアバッグ)に詰め込んで、他のものはオーストリッチOS-500へまとめてパッキング。最終日の帰りの飛行機に乗るまでホテルで預かってもらおうと、レセプションへ行きました。

自分「このバッグ、1週間後に戻ってくるまで預かって欲しいんですけど。」

ホテル従業員「OK、戻ってくる日の宿泊予約はしてます?」

自分「(え・・・・・・!?) してないですけど・・・」

ホテル従業員「うーん・・・・・・、だとすると・・・うちでは預かれないですよ。」

自分「(絶句っ!)」

微妙な空気感。

ホテル従業員「空港で預けられるから行ってみては?」

いきなりとんだ誤算でした! ここ数年、念には念をと思い、出発前に宿泊するホテルに日本から事前にメールをして確認してたのですが、今年は大丈夫だろうと楽観して何もしていなかったのがダメだった! 残す荷物もけっこうなボリュームで、持ち運べる量ではないので、レセプションで告げられた通り急いで空港の荷物預かり所に行くことにしました。

フランクフルトからドレスデン行き始発ICE1555に乗らなきゃいけないんだから、急いで空港へ!

空港へ

泊まったホテルからフランクフルト空港までは、OS-500を載せた自転車を引きながら建物の中を歩いて約10分前後。空港内のマップを見たり、空港スタッフの人に聞いたりして、到着ロビーの近くにある荷物の預かり所、Baggage Storageまでやってきました。

窓口で1週間荷物を預かってほしいことを伝えると、「1日8ユーロで1週間だと56ユーロだけど、ほんとにいいのか?」と窓口のおじさんがいうので、「No problem」とクールに回答。身軽になるならお安いもの・・・もったいないですけど。

気を取り直して、今度はドイツ鉄道の近距離駅に移動して、フランクフルト行きのローカル線に乗りました。近距離駅は地下にあるんですが、上下の移動は大体エレベーター可。ただし最後のホームへ降りるところだけは階段です。

売店でミネラルウォーターを調達してホームへ移動。次に来た列車で短い輪行しました。フランクフルトは空港から市内までが近いので10分もしないうちに到着します。

ICE1555でドレスデンへ

まだ夏時間とはいえ太陽が昇る前の早朝の時間帯でも、さすがに大都会フランクフルト。人が多いです。この駅からドイツ鉄道の高速列車ICEで半日かけてドレスデン駅へ向かいます。

まだ時間があったので、駅前の広場や駅構内を歩き回った後、ホームで静かに待っていたら乗る予定のICEの白い車体が入ってきました。着ていたウェアでは寒くて体はカチコチでしたが、列車に乗り込む前の瞬間は気持ちが昂りますよね。

事前に予約しておけばICEも自転車をバッグに詰めることなくそのまま車内に持ち込んでの輪行が可能なので、手元のチケットと白い車体を見比べながら自転車を積み込む車両を探しました。日本を出る前にネット予約していた自転車用スペースの車両の前に行くと、先に来ていたサイクリスト自分の自転車を積み込んでいました。

ICEはドイツ鉄道でも最上位にあたり、自転車を置くスペースだって隣との距離も適度にあってフレームがぶつかるような心配もないし、貨物室に載せるイギリスの高速鉄道と比べると雲泥の差だ。

自転車につけたシートパックを座席に持っていくか迷いましたが、若干心配ながらも自転車に取り付けたままにすることに。

席に座ると「Ihr Reiseplan(Your Travel Plan)」というプリントが車掌さんから渡されました。このICE1555号ドレスデン行き専用のもので、停車する駅や時間、乗り換え案内が詳細に記載されていました。

到着予定が昼でまだまだ時間がかかる。早朝にクラッカーを口にした程度。小腹が空いていたので売店に行くことにしました。テーブルがあって、簡単な料理が食べられることを期待していましたけど、ドリンクが主体で食べ物類はスナックがちょっと置いてあるだけでした。残念^^;

スニッカーズを買って席に戻りました。

車窓を眺めていても、初めての路線というのは飽きないですね。この路線は、フランクフルトを出ると、フルダ、アイゼナッハ、エアフルト、ワイマール、ライプツィヒと、ゲーテ街道の町を通過しながら、終点ドレスデンに着きます。

昼前にドレスデン中央駅に到着しました。ICEを列車を降りたプラットフォームは2階。

さて、いよいよこれからエルベ川に行きます!