エルベ川サイクリング2019 Day2 マイセン

ドレスデン中央駅のホームからエレベーターで1Fへ降りて、駅の外へ向かいました。この日は9月22日。日本でいうと残暑厳しい時期ですけど、この駅を歩く人々はジャケットや上着を羽織って割と厚着です。半袖、短パンで自転車を押す自分が少し浮くくらい。

それもそのはず。駅の出口を出ると肌寒い・・・。内陸だからか、やけに寒いんです。これは誤算でした。とにかく風が冷たい。午後12時近いはずなのに、ジャケット兼レインウェアを着込んで、町の中心に向かって走り始めました。

そうは言ってもまだ季節は晩夏。日差しが強いと汗ばんできます。駅からポタリングのペースで10分弱走ると、ドレスデンの旧市街に出ました。そして、そのすぐ傍をエルベ川が。川岸に出てみました。やっぱりエルベ川は大きい川だ。

フランクフルトからドレスデンのエルベ川まで来たまとめ動画です。鐘が鳴っているので、エルベ川に着いたのがちょうど12時ですね。朝ホテルを出発してからここに着くまでに約7時間でした。

その後は、ガーミンとにらめっこしてドレスデンの旧市街からエルベ川の対岸へ。ここからエルベ川サイクリングロード=EuroVelo7に入ります。

EV7の通称はSun Routeで、言うなれば”太陽の道”みたいなもの。ノルウェーから地中海マルタまで約7,400kmのコース(にいずれなる予定)です。この旅行の最初の数日はこんなに天気良かったんですよね。

最高に気持ちのいい走りだしだよ、これは。

まずはEuroVelo7を北の方向、エルベ川の下流にある町マイセンへ立ち寄ろうと走り始めました。ガーミンによるとドレスデンから川沿いに約30kmです。

ドレスデンから右岸を走り始めたときの動画です。

左岸を走っていると、サイクリングロードの前方に大きな風車を発見。帰国してから調べたらエルベ川沿いのGohliser Windmühleというビアガーデンでした。

少し喉が渇いていたので休憩することにしたました。サイクリングロード沿いなので、サイクリストがいっぱいです。

小さい小屋でオーダーして、屋外のテーブルで飲食するスタイル。オーダーするカウンターでメニューを眺めるも、ドイツ語だけでさっぱり意味が分かりませんでした

ペットボトルがないとのことだったので、水を頂戴と言ったら、スパークリングウォーターがグラスで出てきました。ドイツで水といえば炭酸水だったっけ?と思いながら、テーブルで一杯飲み干した!

トイレを済ませて自転車に戻りました。お店に入っている間、荷物はこのままでした。(と言っても短時間でしたけど。)

エルベ川サイクリングロードのこの区間は、雰囲気でいうと、多摩サイなんかに近い感じで、普通の自転車に乗って行き来する人やジョギングする人も多いので、避けながらのライドです。

川沿いに牧場が。ほとんどが馬でした。こういった元は農道と思われる小道が舗装され、サイクリングロードに指定されてるんですよね。

分かりやすいサインが立っているので、迷うことはありません。これに従ってれば、国境を越えて何ヶ月も走り続けることができて、この道で繋がる町や村には必ずなにがしかの宿やレストランがあるんだから、そりゃヨーロッパでサイクルツーリズムが注目されるわけです。老若男女関係なく、みんなパニアを付けてツーリングしていました。

左岸を走り続けるとマイセンに到着しました。

さすがにヨーロッパの日曜日は違う。どこに行ってもお店が締まって開いていません。静かな町の中を、少しポタリングしてみました。入れそうなレストランがなかなか見つかりません。

観光都市ドレスデンに比べると、人も少なかったです。

マイセンの磁器博物館、製作所に寄り道しました。中には入っていないですけど。

建物の壁にタイルが埋め込まれていました。

静かなマイセンの町を、またエルベ川まで戻りアルブレヒト城を眺められる場所まで戻ってきました。

天気は最高だしサイクリングロードも快適。ドレスデンから下流に約30km下ってきましたが、このままこの道をベルリンやハンブルグに行くか、それとも反対の上流にあるプラハを目指すか行くか、ここに来て迷ってきました。

迷って迷って迷った末に選んだのが、ドレスデンに引き返してのプラハ行き。無計画にもほどがあると自分でもわかっていながら、ローカル線でドレスデンに戻ることにしました。

そしてマイセンの駅へ。

列車が来る頃には、ホームは自転車で大混雑。おいおい、これ乗れるのかよーと思っていたら1階が自転車スペースの2階建車両が到着して余裕でした。

乗ってみると意外にガラガラ。自転車をそのまま立てかけて、自分だけ座席に座っている状態です。

30分ほどでまたドレスデンの駅に戻ってきました。

スマホアプリで駅近くのホテルを探してチェックイン。朝からあまり食べていないので、ドレスデンの散策も兼ねて、食事に行くことにしました。

ドレスデンの旧市街まで、今度は歩いて行って、広場に面するオープンテラスのレストランに入りました。

早朝フランクフルトを出てから、チョコバーしか口にしていなかったのでもう腹ペコ。まだ16:00過ぎなのに完全に晩御飯のつもり。

まずは、ドイツでは無条件にオーダーすべきビール。さすがでかい! ぐびぐび飲みました。

そしてやっぱりドイツにくると無条件にオーダーしてしまうソーセージ。写真では分かりにくいですが、これがボリュームがあって、食べ終わると満腹です。やっぱりドイツって最高ですやん。

会計を済ませて町の中へ。ほろ酔いですが、まだ寝るには早い時間。旧市街をあちらこちら歩いていると、世界遺産、聖母教会が見えてきました。

こっちはマイセン磁器のタイルで作られた「君主の行列」。この中にマイセン磁器を作れと命を出したアウグストという王が描かれているはずですが、見つけられませんでした。

だんだん夕暮れになってきたので、ホテルへ戻る前にEuroVelo7のコースガイドでもMust to seeになっていた聖母教会へ再び行くことに。鐘が鳴り響く。

ドレスデンの他の建築物は黒ずんで重厚な雰囲気ですけど、この聖母教会だけは白い。戦後再建されたのがまだつい最近で新しいから?

夕暮れになると町のあちらこちらでストリートミュージシャンがギターだけでなく、バイオリンやピアノなんかを奏でていて、やっぱりドイツだなぁと感じたのですけど、この日の一番は歩く人の多くが歩みを止めて聴いていた聖母教会前でのアヴェ・マリアを歌うこの二人。

まだ明るかったのですが、ホテルに戻って19:00過ぎには就寝。もう眠くて眠くて。

動画からも伝わる通ると思いますが、基本的には治安の心配は全くなく、安心安全です。 ただ、そうは言ってもよほどの田舎の村とかでなければ20:00とか21:00以降は出歩かないようにしています。

ドレスデン、素晴らしい町でした。