イギリスの田舎を走る旅2017 Day3 バースへ

ケンブル駅から輪行

バイブリーのスワンホテルで朝食を食べて準備開始。前日、寒い風雨の中コッツウォルズを走ったせいか、なんとなく体が重かったので、輪行でバースまで直行することにしました。途中、チッパンハムという駅で途中下車して、ハリーポッターのロケ地レイコック寺院や、中世の建物が残るカースル・クームを走る計画だったけど、いつかEuroVelo2を走る機会に先送り。

ホテルをチェックアウトして、駐車場で自転車にバッグをくくりつけて、出発前に川のほとりで少しまったりしていたら、ガーミンのeTrex Touch25に地図が。初日にロンドン市内を走った時や前日ストラトフォード=アポン=エイヴォンを出たときに、画面に全然地図が表示されずに困っていたんですけど、どうも電源を入れてから20分ほど経つとちゃんと動作するみたい。topo activeのマップデータが3GBで大容量なので、読み込みに時間がかかっているのかも。

バイブリーを出て南に向かい、またローマ街道Akeman Streetに出て西へ行き、鉄道駅のあるケンブルまで走りました。

(写真)朝から、からっとした気持ちのいい秋晴れ

サイレンセスターの手前で、事前にガーミンに入れていたルートデータに誤りがあったせいで大きく迂回することになり、結局約40kmほど走ってケンブル駅に到着しました。ここからGreat Western Railwayでスウィンドン方面へ輪行です。

(写真)田舎駅ケンブル

と、ここで問題発生! 窓口でチケットを買おうとしたところ、駅員さんの言うことが全然聞き取れない。と言うか、何を言っているかさっぱり理解できない。これ、訛りのせいなのか、この人の口調のせいなのか。

そういえば、いつかテレ東のモヤサマで、狩野アナがさまぁ〜ずの2人とロンドンに行った回がありましたけど、アメリカ育ちで帰国子女の狩野アナが、イギリス英語が全く聞き取れないと言っていたことがありました。狩野アナでさえそうなんだから、これはしょうがないよね、と自分に言い聞かせて、何回も何回もしつこく聞いてなんとなく理解したのは、次来る電車の自転車スペースの空きはここでは分からないけど、とりあえずスウィンドンまでは乗せていいということ、スウィンドンからバース行きの鉄道の自転車スペースの空きも分からないので、スィンドンの窓口で聞いて予約してね、の2点。

とりあえずチケットはバースまで買って、次に来たロンドン行きの列車に乗り込みました。それにしてもこのあたりの地方路線だと本数が本当に少なくて日本人からすると不便。イギリスの人たちの普段の交通手段はやっぱり車か?

Great Western Railwayでバースへ

ケンブル駅から10〜15分ほどでスウィンドン駅に到着。

(写真)スウィンドン駅のプラットフォーム

ケンブルの駅員さんに言われた通り、インフォーメーションに行くとバースまでの自転車スペースはまだ空いているということで、自転車用チケットを発券してくれました。もちろん無料。ネットで事前に調べたところ、自転車は前日までに予約しなきゃいけないということになっていますが、空きがあれば大丈夫そう。

(写真)自転車輪行の予約券

バース行きの次の列車に乗るまでまだ時間があったので、プラットフォームでしばらく待ちました。

(写真)バース行きを待っているところ

列車がホームに入ってくる直前、プラットフォームにいた駅員さんに、自転車のチケットを見せると、自転車スペースは先頭の方だから前の方で待ってなさい、とのこと。自転車を押して前方に進むと自転車を載せる標識がありました。列車が停車すると、駅員さんが先頭車にある貨物室へ誘導してくれました。5台くらい載せられるスペースに据え付けて自分は客車へ。発車まで時間がないので、バッグ類は全部自転車に付けたまま、貴重品だけ持って席に座りました。

スウィンドンからバースまでは鉄道だとたった30分。束の間の車窓を楽しみました。以前バースに行った時はロンドンから直行したんですけど、多分同じ路線に乗ったのかな。少しするとバース・スパ到着の車内アナウンスが。到着後、自転車を下ろしに貨物室まで移動しないといけないので、客車のドアで待ち構えて到着後は飛び出しました。

そして、ここでこの日2度目の問題発生! 貨物室に入ると、途中駅で載せられた他の自転車に押し込まれて、自分の自転車が奥の方に。しかもペダルとスポークなどが絡まって自転車を引き出せない(笑) このまま貨物室に押し込められたまま発車されるとまずいと、ガチャガチャ力づくで押しのけようと頑張っていると、気付いてくれたバース駅の駅員さんが貨物室の扉まで来てくれて、「おーい、大丈夫かー?」と待っててくれました。

「ちょっと待ってくれー」と返しながらやっとのことで自転車を出して下車。いやー、焦った。

乗って来た列車が出発します。

この日は休養日にして、バースでゆっくりして体調を整えることにしました。

(写真)駅の外で一枚。白い壁はバースストーン。

冒頭の写真はバースにかかるバルトニー橋。ストラトフォード=アポン=エイヴォンのクロプトン橋の下をゆるゆると流れていたエイヴォン川が、ここバースまで流れてきています。