ライン川とアルザスワイン街道を走る旅2014 Day7 スイス インターラーケン

湖のほとりの町インターラーケンへ

自転車から話が飛びますが、ナショナルジオグラフィックが選んだWorld’s best hike 15という記事があります。Peter Potterfieldというアウトドア・登山系のジャーナリストが選んだ世界のトレッキングルートで、この人が6大陸1万マイル以上歩いた中から厳選したルートなんだそうで。 一番興味あるのが北欧ラップランドのクングスレーデン(王様の散歩道)なんですけど、その他にスイスのグリンデルワルトのルートが含まれていて、今回せっかく近くまで行くので、ドイツからスイスまで少しだけ足を延ばして歩いてみることにしました。

 9/19の朝はまた曇り。鉄道でスイスへの移動するので、朝食を食べる時間も、夜明けに降った雨で濡れたテントを乾かす時間もなく、キャンプ場を慌ただしく出発して、コルマール駅へ。10:23に発車、インターラーケンのヴェスト駅まで約3時間の輪行旅です。

エギスハイムからコルマールへ

途中バーゼルで列車を乗り換え。時間があれば少しだけでも市内を見てみたかったですけど叶わず。ここはドイツ、フランス、スイスの3カ国の国境が集まる町。またいつか来よう。

次の列車に乗って、目的地のインターラーケンへ向かいました。古い車両でしたけど、電車にはちゃんとコンセントがついていたので、iPhoneの充電もバッチリでした。

初めてのスイス。車窓からはどこまでも延々と続く大草原の中に町や村が目に入ってきて、平原がやがて山あいの景色に変わり、その山の麓には湖が見えるようになってきました。

飽きずに外を眺めていたら、あっという間にインターラーケンに到着。プリエンツ湖とトゥーン湖に挟まれた町で、アイガー、メンヒ、ユングフラウ三山に行く際の拠点となる場所。小さい田舎町ながら活気があるところでした。

駅から出ると雨が降りそうだったので、鉄道から下車後、すぐに予定していたキャンプ場へ自走。駅からわずか5〜10分という距離にいくつものキャンプ場が集まるエリアがあって、それほど中心から離れていないのに原っぱのど真ん中にあるキャンプ場で、スイスらしい雰囲気。

コルマール駅から一気にスイスのインターラーケンヴェスト駅へ。ここからキャンプ場まですぐです。

レセプションで空きを訊ねると「大丈夫」とのことでチェックイン。元気のいいスイス人のおばさんが、芝生が綺麗に手入れされたキャンプ場の設備を丁寧に案内してくれました。日本人はめったに来ない、というか初めてだそうで珍しがられた・・・。確かにここまで来てキャンプツーリングする日本人なんてそんなにいないだろうな。

グリンデルワルト

キャンプ場でテントを張った直後に通り雨。が、まだ早い時間だし、天気が大きく崩れることもなさそうだったので、ベルナーオーバーラント鉄道で山を登ってグルンデルワルトまで行き、そこからこのインターラーケンまで自転車で下ってみることにしました。

グリンデルワルト行きの鉄道に乗るためオスト駅へ向かうところ。高級ホテルが並ぶエリアにパラグライダーが降りてきた。

インターラーケンのもう一つの駅、オスト(東)駅から乗るベルナーオーバーラント鉄道は、自転車をそのまま車両に載せて輪行する場合は、自転車に対して大人1名分の料金が必要とのこと(本人と合わせて2人分)。輪行バッグなどに入れればいらいないみたい。

たくさんの登山客を乗せた列車が オスト駅を出ると、市内過ぎてすぐに山岳に入り、急勾配を駆け上がります。30分ほどで終点グリンデルワルト駅に到着します。

駅を出た途端、名峰がそびえ立つ圧巻の景色が目に飛び込んで来る

グリンデルワルトは次の日にトレッキングする予定だったので、駅に着いてすぐインターラーケンまで続く道をロードバイクで下り始めました。山に挟まれたエリアで、谷底を鉄道、川、道路が度々交差しながらインターラーケンまで一本で行ける道です。 

山の合間を駆け下りて、さっきチェックインした約30km先のキャンプ場を目指します。途中、人に会うことがほとんどないんですけど、かわりに羊や牛がいっぱい。

急流なので左手から川音も聞こえてきます。 pic.twitter.com/SeDZLvUdd8

— 旅好きロード乗り (@runfreejp) 2016年6月24日

誰も通っていない道。こんなところにもベンチがあったのでちょっと休憩。25Cに変えていたからかパンクは大丈夫でした。しかし静か。というか熊が出ないか心配になるレベル。ベルンに熊公園があるということはこの辺に出てもおかしくないよね? pic.twitter.com/8eBwmQsMa7

— 旅好きロード乗り (@runfreejp) 2016年6月24日

山中を走っているときにだんだん日が落ち始め、心細い気持ちになってきた頃、やっとインターラーケンに戻ってくることができました。

市街地到着。ヴェスト駅の北側。ブリエンツ湖からトゥーン湖へと流れ込むアーレ川にかかる橋の上での一枚。日が沈む前に戻ってこれた。 pic.twitter.com/mAlWCrx3dF

— 旅好きロード乗り (@runfreejp) 2016年6月25日

日が落ちる前にキャンプ場に到着。19:00くらい。走りに行っている間にまた雨が降ったようです。

キャンプ場からはさっきまで走っていた山が遠くに見えました

晩御飯はYelpで評判の良さそうなレストランを検索。キャンプ場からほど近いRestaurant Bärenというレストランでベーコン、卵、チーズ、ポテトの料理にビールをぐびぐび飲み干しました。酔っ払っちゃって、この日もテントで気持ちのいい夜を過ごしました。