ここに地終わり海はじまるポルトガルの旅 Day5 ナザレからポルトへ

5日目。ホテルで寝坊。日程的にはこの日の夜にポルトにホテルを事前予約してあったので、夜までには移動しないといけなかったのだけど、休息のつもりでのんびりまずはビーチへ。とにかく広いビーチがずっと先まで続く場所で、ビーチ前のメインストリートを歩いて、リゾート気分を味わおうと歩いて散歩しました。

少し中に入ってみると、生活感を感じさせる通りがいくつもありあす。どこの通りにも洗濯物がかかっていて、こういう素朴な感じがポルトガルらしい雰囲気です。

前日までの胃の不調がだんだんと治ってきたので、やっとというか、ついにポルトガルの魚介料理を食べようと、海辺のレストランに入ってみることにしました。

何軒も立ち並んでいるんですが、揚ったばかりの貝が並んでいるこのお店にしました。

席に案内してもらって、オーダーしたのはスープと、イワシの塩焼きサルディーニャス・アサーダス。

そしてお通し。出てきたのはイワシのフリットにオリーブにパン。もうこれだけで空腹が満たされる量なので、あまり手をつけず、フリットを少し口にしました。

そして、待ちに待ったサルディーニャス・アサーダス。どうしても食べたかったイワシの塩焼き。イワシは日本の味とほとんど同じで、ジャガイモとサラダと一緒に食べます。3日前にパエリアを食べて以降食事らしい食事を摂っていなかったので待ちに待った瞬間。

味はすごくシンプルだけど、これがすごく美味しい。

この時一緒に頼んだスープは1.5ユーロ。イワシはたしか7〜8ユーロ。他の国に比べるとやっぱり安い。去年のイギリスなんて普通の町のレストランでもスターターで5〜10ポンド、メインで10〜15ポンドくらいはしたから極端なことをいうと食事は半額くらい。

レストランの少し奥に、崖の上に行くケーブルカー乗り場があって、上がると展望台があり、最初の写真のようにナザレの町を一望できます。このケーブルカー、観光専用ではなくて、崖上の地区とビーチ側を結ぶ生活の足となっているみたい。沖合は相変わらず靄ってて、水平線は見えませんでした。大航海時代もこういう先を見通せない中、船団は海の果てを目指したんだろうか。

午後、ホテルに預けていた自転車を受け取ってそのまま前日来た駅へ。この日のうちにポルトまで移動したかったので、夕方の鉄道に乗るためナザレからヴァラド駅へ走りました。駅へ走る途中の木立での一枚。田舎の土の匂いというのは、世界のどこでも落ち着いた気分にさせてくれます。

ヴァラド駅に到着。鉄道に乗るまでにまだ時間があったので、近くのカフェへ入ることにしました。店内に入ると入口近くのテーブルでカードをしてた地元のおじさんたち5、6人の視線が一身に。お店の奥に入っていってコーヒーを頼むとおじさんたちはまたゲームに。どうやら相当真剣勝負の真っ最中のよう。

時間も近づいてきたので、昼下がりの駅へ。

ポルトガルは、どこでにもアズレージョがあって駅のプラットフォームもこの通り。

5分ほど遅れてホームに入ってきた鉄道に乗って輪行でポルトへ。

16時過ぎだけど、ここから4本乗り継いでポルトに着いたのは21時頃着く予定。まずは前日も乗った貨物室付きのローカル線での輪行。前の日はそのまま立てかけただけだけど、ちゃんとフロントタイヤをを掛けるところがありました。鉄道に乗る時に荷物をいちいち取り外すことはしないので、そのまま引っ掛けて自分は客車へ移動。

ヴァラド駅を出たあとはアミエイラ駅で乗り換え、コインブラ行きのローカル線に乗りました。コインブラにあるコインブラ大学は、ヨーロッパでも最も古い大学のひとつということで、町もリスボン、ポルトに次ぐ大きさ。1時間ほど乗り換えの時間があったので、少しだけ町の中をポタリング。

コインブラも坂の町。大学のほうへ向かって路地裏探検をしました。ゆっくりできなかったので名残惜しいけど、鉄道の時間が迫ってきたので駅へ。

リスボンからポルトへ行く特急に乗り込み、自転車スペースに自転車を残して、自分の席へ。車窓から外を見ているとどんどん暗くなり、夜にポルトのカンパニャン駅に到着。目指す駅はサンベント駅なので、最後にローカル線に乗り換え。

そして約5時間の長旅の末、サンベント駅へ到着。2万枚のアズレージョで彩られた世界で最も美しい駅。列車から降りてホームから出てくると壁や天井にタイルが敷き詰められていて、圧巻です。

立ち止まって目に焼き付けたあとは、予約してあった駅から5分ほどのホテルへ。自転車は快くストアルームに預かってもらえました。遅い時間になったので、晩ご飯を食べに行くことにしました。

YelpやTrip Advisorを見ていろんな店に行くもどこの店も満席。ほんとうはポルトガル料理を食べたかったのですが、諦めて結局リゾットのお店に入りました。やっとビールが喉を通りました。ぷはーっ!

食後は歩いてホテルへ。ポルトガルへ来て意外だったのは治安の良さ。イメージ的に南ヨーロッパは北のほうに比べて治安が悪い印象を持っていたので、多少は心配していたんですけど、まったくそんなことはありまえんでした。23:00にもなるのに、レストランはまだ行列が続いているし、一人で歩いていても全然大丈夫でした。

翌朝は、ポルトをポタリングしてポルトへ引き返します!