イギリスの田舎を走る旅2017 Day1 ロンドンから北へ

羽田からロンドンヒースロー空港へ

今年は羽田からBAでロンドンヒースロー空港へ行きます。羽田の国際線ターミナルは久しぶりに利用しましたが、以前出張で使ってたころとは随分違って綺麗になった印象です。

自転車は、事前に空港へ送ってあったので宅配サービスのカウンターで受け取り、チェックインカウンターへ向かいました。輪行用のKOWAの輪行用ダンボール箱の中には、自転車の他にヘルメット、グローブ、工具、フロアポンプ、さらには荷物のほとんどが詰まっているオルトリーブのバイクパッキング用シートパック、ハンドルバーパック・・・つまりはパスポートと貴重品以外のほとんどの荷物をこのダンボールに入れていたのですが、預ける際に確認してもらったところ26kg。BAの制限値は23kgで追加料金が9000円ほどかかるかもしれないとのことなので、オルトリーブの2つのパック類を手荷物として機内持ち込みに変更。改めて測ってもらったら22.4kgになったので、これでOK。欲張りすぎました・・・。

輪行用ダンボールに詰めた自転車。ディレイラーなどクッションで保護してはいますが、「Fragile」のシールをちゃんと貼ってもらって、別の場所で預けました。自転車などのサイズが大きい荷物はカウンターの普通のベルトコンベアでは運べないので、どこの空港でもだいたい別の預け場所を案内されます。

平日ということもあって出国はスムーズでした。羽田は9:00頃離陸でこれから約12時間でロンドンです。

搭乗ゲート前から。BAは久しぶり。海外に初めて行った時乗ったのがBAでそれ以来好きな航空会社の1つ。

ヒースロー空港第5ターミナルに到着

現地時間の13:00前後に到着。第5ターミナルは初めてですが、シャトルに乗って入国審査場へ行くと結構な混雑っぷり。最近のテロで入国審査を厳密にしているそうで、特に到着便が集中する時間は混雑するんだそうです。ぼくがNon-EUの列に並んだ時もすでに欧米路線で来た人が列をなして待っている状態。普段よりもかなり長くかかったように思います。が、日本人だからか、入国審査は簡単な質問を2,3聞かれただけで通過。

輪行用ダンボールを受け取って税関へ。申告するものがないのでスルーしようとしたところ、荷物が大きいのが目立ったのか、ここでもいくつか質問。これは何か? これでイギリスを走るのか? これから走るのか? 他の国でも走ってるのか? 自転車の選手なのか?とか。もちろん、怪しいことはなにもないので、何事もなく到着ロビーへ。

自転車の組み立てと輪行用ダンボール

自転車を運んで来た輪行用ダンボールを現地でどうするか、困ることが多いと思いますが、今回は最終日に空港近くのホテルに泊まることとし、そのホテルに戻ってくるまで空箱を預かってもらうことにしました。事前に問い合わせしたところ宿泊者は7日以内なら預かれるとのこと。

その他に、ヒースロー空港であれば「Left Luggage」という有料の預かりサービスが到着フロアにありますが、こっちは有料。3日間26ポンド。その後は1日につき5ポンド。7日で46ポンドなので、日本円で7,8000円。これくらいならまあいいかな。が、サイズの上限有無は未確認です。

到着ロビーから、空港のカートに自転車を載せてホテルまで移動。レセプションで預かって欲しいことと自転車をどこで組み立てればいいか聞いたところ、親切にもロビーの一角で作業していいとのことだったので、お言葉に甘えることにしました。

ダンボールには大きい破損もなく、開けてみてもほぼ詰め込んだ時と同じ状態でした。約20分ほどで組み立てとパック類の装着が完了。ダンボールの中にフロアポンプなど、自転車旅行に必要ないものを残し、預けました。この自転で現地時間14:30。

(写真)ホテルで輪行用ダンボール箱を開けたところ

ヒースローエクスプレスでロンドン市内へ移動

この後、ストラトフォード=アポン=エイヴォンへ移動。メリーボーン駅から15:40初の鉄道に乗ろ予定だったので、急いで第5ターミナルに戻り、パディントン行きのヒースローエクスプレスに乗らないといけません。ヒースローエクスプレスならパディントン駅まで15分という速さです。

ターミナル5の到着ロビーに自転車を引いてエレベータに乗り、下に降りるとチケット券売機がありました。駅員さんに聞くとこれで買ってくれとのこと。片道、オフピーク時間帯のExpress Saverというタイプのチケットで問題ないはずなので、22ポンド、カードで購入。自転車の持ち込みは無料です。この鉄道代金は早割で予約しておくともっと安くなります。

(写真)ヒースローエクスプレスのチケット券売機

ホームに入って来た列車に乗り込み15:00頃に出発。

自転車を置く場所が分からなかったので、連結部分にそのまま立てかけた状態で輪行。これドアのところですけど、車掌さんはスルーしてくれました。空いていればどこでもいいのかな。

15:15過ぎにパディントン駅に到着しました。でも、ここからメリルボーン駅に移動して15:40の列車に乗らないといけない! チケット購入を考えると、移動にかけられる時間は10〜15分! 間に合うか!?

(写真)パディントンのかまぼこ型の屋根

パディントン駅からメリルボーン駅へ

ヒースローエクスプレスは、ロンドン市内の北側にあるパディントン駅に到着します。この後、パディントン駅からバーミンガム方面へ向かう列車が出る駅メリルボーン駅へ移動し、そこからChiltern Railwayという鉄道で北に行ったストラトフォード=アポン=エイヴォンが初日の目的地。ヒースローエクスプレスの後方の車両に乗っていたので、スーツケースを引く他の乗客の合間を縫うように、自転車を引き、パディントン駅の出口へ急ぎました。

ロンドン市内にあるパディントン駅とメリルボーン駅間の距離はたった1.5km。ただヒースローエクスプレスでパディントン駅に着いたのが15:15過ぎで、メリルボーン駅の乗車時間は15:40。時間がない! eTrexにルートを入れていたので、それを見れば大丈夫と急ぎ足で駅を出発したのですが、駅前の道路に出て電源を入れても画面にルートが表示されません。少し待っても画面に出てこないので、仕方なく途中途中でGoogleマップを見ながら、記憶の中にあるルートを勘で走ることになりました。(あとで気付いたのですが、地図やルートが表示されず、この時使えなかったのは、TopoActiveマップのデータサイズが大きいからかも。なんせヨーロッパ中の小さい農道1本1本までデータに含まれていて、地図データのサイズも3GB以上あります。後日試したところ電源を入れてから20分ほど経つと、ちゃんと表示されました。)

パディントン駅を出てすぐPraed Streestを走ればすぐ到着すると思っていたのに、渋滞で全然走れず、赤い2階建バスを抜いたり逆に抜かれたり、途中で通行止めになっていたため、Sussex Gardensへ迂回したり。焦りながらも約10分かけて15:30にメリルボーン駅に着きました。

駅に入ってすぐ左手に、誰も並んでいない青い自動券売機がったので、カードでバーミンガム方面の切符を急ぎで買って改札を通過。この日乗ろうとしている15:40の列車を逃すと、次は16:00以降しか列車がなかったのですが、Chiltern Railwayのポリシーで16:00以降の輪行では、自転車を袋に詰める必要があったのですが、なんとか間に合ってよかった。乗車券をカードでスムーズに買えるのは本当にありがたいです。窓口へ行っていたら多分乗れなかったかも。

改札を通り、ホームに来たのが15:35過ぎ。この時間の列車は自転車はそのまま車両に載せられます。パディントン駅からここまで、写真を一枚も撮る余裕がありませんでした。焦った焦った。ホームに来て数分後に入ってきた列車に乗って、ロンドンからストラトフォード=アポン=エイヴォンへ向け北に向かいました。ロンドンを出て10分もすると一面田園風景で、イギリスらしいのどかな景色が車窓の外に広がっていました。

レミントン・スパからストラトフォード=アポン=エイヴォン

イギリスの鉄道の時刻は、National RailのWebサイトやスマホアプリで事前に検索をしていたのですが、ロンドンのメリルボーン駅からストラトフォード=アポン=エイヴォン駅の乗り換えは、時間帯によってはバーミンガムを経由するルートが出て来ます。

この時の時間帯もそうで、電車に乗った時点ではこの検索結果通りに一旦バーミンガム(Moor Street駅)まで行き、その後ストラトフォード=アポン=エイヴォン行きに乗り換えるつもりでいたのですが、よくよく考えてみると、わざわざバーミンガムまで行かなくとも、もっと手前の駅で乗り換えができてもおかしくないはず。そこで、少し心配な気もしたものの、乗り換え案内は無視してレミントン・スパ駅で途中下車することにしました。

改札を出てレミントン・スパ駅のインフォーメーションで聞いてみると、やはり1時間後にストラトフォードアポンエイヴォンへ行く列車があるとのこと! そして、料金もバーミンガムを経由した場合の約半分で到着時間もほぼ変わらず。

(写真)National Railのアプリでの検索結果 帰国後に検索したのでドコモのアンテナです

無理矢理途中下車したレミントン・スパ駅ですが、ホームに自転車置き場がありました。こっちの人はこのホームまで自転車に乗ってきて、そのまま鉄道に乗るんだろうか。便利といえば便利ですけど、通勤時間帯などは改札やホームと改札階のエレベーターが混雑しそう。(このホームは2階。)

乗り換えに1時間ほど時間があったので、駅周辺を少し走ったあと、ストラトフォード=アポン=エイヴォン駅へ行くローカル路線に乗る直前に一枚。この車両も輪行は車両に載せるだけ。楽チンです。ボトルホルダーには羽田で買った日本茶が。都内の自宅を出てから移動に移動を重ね、すでに20時近く経っているはず。

そしてストラトフォード=アポン=エイヴォンに到着。ロンドンから電車を乗り継いできて、時間は19:00少し前。高緯度にあるイギリスといえども、9月ならこの時間でもまだ明るさが残ります。