ライン川とアルザスワイン街道を走る旅2014 Day3 ドイツ リューデスハイム

世界遺産ライン渓谷中流上部

ルートのイメージ

9月15日の朝、テントのすぐ前を流れるライン川を航行する船のエンジン音で目が覚めました。夜中も何回か貨物船の轟音で目を覚ましましたが、寝不足という感じはありません。

テントの全室から外をのぞくと曇り。夜露で濡れたテントを乾かすためにゆっくり出発の準備をしたので、出発は10:00になりました。

この後はリューデスハイムまで約30km走る予定。コブレンツからリューデスハイム手前のビンゲンの間はライン渓谷中流上部として世界遺産登録されているので、自転車を下りて景色を眺めるポイントがいくつもあります。

河岸のサイクリングロードから眺めるプファルツ城。5分おき、ひどいときは数百mおきに写真を取りたくなり、全く進むことができない(笑) この日は昼過ぎまで雲が厚くてあまり天気がよくなかったんですけど、幸い雨が降ることはありませんでした。

(写真)キャンプ場を出発して50分ほどでバッハラッハに到着

奥の山の上に見えるのシュターレック城で今はYHとして泊まることができるそう。

(写真)バッハラッハから先は天気も時々晴れに

今日の距離はたった30km。サイクリングロード沿いに立っているEuroveloの立て看板にビンゲン・アム・ラインの地名が見えるようになり、正午くらいにビンゲンのRhine Ferriesの渡船場へ到着しました! すぐ船が出るとのことだったので足早に乗船。

(写真)リューデスハイムへ渡る船の上。出航直後。運賃は2.3ユーロ。
(写真)船から下流を見ると岸にはぶどう畑が広がります

ワインの町リューデスハイム

今から19年前。リューデスハイムからケルンまで、ライン川クルーズの船に乗ったことがあるんですよね。町の裏手に広がるぶどう畑の景色や、路地に響くバイオリンの音、つぐみ横丁の奥まったところにあったワインケラーで、日本人スタッフの方にすすめられたアイスワインの試飲など記憶に残っているんですけど、いつかまたここに来ようと思っていた願いがやっと叶いました。

リューデスハイムの船着場で船を降りて、おぼろげな記憶の中にある町の中を川沿いに上流へ走りました。この日泊まるリューデスハイムキャンプ場は町の中心から近くわずか5分のところ。キャンプ場に行ってみると、手入れがよくされているところで、大木の下に場所を取ってもらってテントを張りました。

(写真)リューデスハイムのキャンプ場。庭園みたい。

到着した頃はまだ空いていたんですが、翌朝テントからまわりを見回すとキャンピングカーでいっぱいでした。でもここ、今回の旅で行ったキャンプ場の中では別格でした。

(写真)大木の下にテントを張りました

到着時、汗はそれほどかいてはなかったですけど、シャワーを浴びて少し遅めのランチを食べに町に引き返しました。前日のローレライでのランチは豚肉のカツレツのような料理でしたけど、この日はドイツらしくソーセージをオーダー。

(写真)ソーセージにもちろんビールです

ランチの後は自転車を引いてぶどう畑を散策してみようと裏手の坂道を登ってみました。(TOPの写真)

一面のぶどう畑から町に下ってくると時間は17:00頃になっていました。その足でスーパーマーケットに立ち寄って食材を買い込み、ガスバーナー用のガスを町中で探し回ってなんとか入手し、つぐみ横丁のレストランでワインを一杯飲んだ後、キャンプ場に戻りました。昼食が遅かったのでこの夜はテントの前で生ハム、温かいスープ、パン、ビールでアウトドア風に済ませることにしました。最高に気持ちのいい時間。

ぶどう畑を下ったところ。昔行ったワインケラーを探しましたが残念ながら見つかりませんでした。 次のどっちかだと思うんだけど。
ニコラス
プロスト

(写真)つぐみ横丁

夕暮れになり、レストランから歌声が聞こえ始めてきました。19年前は奥に見えるホテルに泊まった記憶が。

(写真)キャンプ場に戻る前にワインを一杯

昼間は曇った1日だったにの、前日と同じく夕方になって晴れ間が広がりました。キャンプ場に戻る途中、リューデスハイムの夕焼け。と言っても時間は20:30前後。

余談ですけど、ガスバーナーのガスカートリッジを手に入れるのには非常に苦労しました。小さい町なので、ツーリストインフォーメーションでキャンプ用品店の場所を教えてもらって、その店に行ったところガスはないとのこと。店の人に他の店で心当たりがないか聞いたら、自転車ショップで売っているところがあるから行ってみるといいよ、とのこと。わざわざ地図に目印をつけてもらい、行ってみたら、ついにガスを入手できた!
やっぱりガスがあるとないとでは、テントでの過ごし方がかなり違いますよね。これでコーヒーを好きなときに好きなだけ飲むことができます。9月とはいえ、朝は肌寒いので翌朝は熱いコーヒーで起き抜けの体を温めました。

(写真)やっぱりガスがあると便利!