巨大鉄道網を持つドイツ鉄道
ドイツを中心に高速長距離路線からローカル線まで巨大な鉄道網を持つ鉄道会社。
初めて自転車旅行をしたときはフランクフルト発着のルートだったのですが、空港隣接の駅から高速鉄道にもすぐ乗れますし、ヨーロッパの都市間を結ぶECやドイツ国内の主要都市まで伸びているので、自転車旅行での行き先のバリエーションが広がりますし、ICEでなければ自転車はそのまま車内に持ち込めるので、輪行のハードルは日本に比べて低く、自転車旅がぐっと楽しくなります。
列車の種類で自転車の持ち込み可否や料金が変わりますので、次の表を参考にしてください。詳細はドイツ鉄道のウェブサイト内のここに記載があります。
種類 | 説明 | 自転車持込 | 費用 |
ICE | 高速鉄道(新幹線) | 不可(ただしバッグ等に収納すれば持ち込み可) | – |
EC | ヨーロッパの国際都市間を結ぶ国際特急 | 予約制(前日まで) | 9ユーロ |
IC | 国内の都市間を結ぶ国内特急 | 予約制(前日まで) | 9ユーロ |
IRE | 急行 | いつでも可 | 不要 |
RE | 快速 | いつもで可 | 不要 |
RB | 各駅 | いつもで可 | 不要 |
S-Bahn | 短距離路線 | いつでも可 | 不要 |
ICE(Intercity express) 新幹線
ドイツ国内、近隣の国を結ぶ高速鉄道。座席の充電、WiFi環境、ケータリングなどが売りですが、残念ながら自転車をそのまま持ち込むことができないので、輪行バッグに詰める必要があります。日本の新幹線と同じですね。
【訂正】2018年に投入された新型車両ICE4には、自転車用のデッキが準備され、事前予約でそのまま輪行できるようになりました。よくよく見返したら、2019年にフランクフルトからドレスデンまではICEに乗っていました。
IC(Intercity)とEC(Eurocity) 特急
ICEが新幹線なら、IC、ECは特急。こちらは自転車用のスペースをオンラインや窓口で予約することができ、自転車をそのまま車両に載せることができます。
ICE/ICの路線はすごく充実していて、北はデンマーク、東はウィーンやブダペスト、南はスイスを越えてイタリア、西はオランダまで繋がっています。この鉄道網はさすがDBだな。
下の路線図は2022年のものでDBの路線図を転載しています。
オンライン予約
切符は現地の駅の窓口や自動券売機などでも買えますが、ウェブサイトから予約ができクレジットカードでの決済が可能、かつ早割制度もありますので、初日や最終日など確実に旅程が決まっている区間は事前に予約をしておくのがいいと思います。現地の駅で自転車のことを気にしながら切符を買う手間が省けますよね。
オンライン予約の場合、区間、時間、人数などの条件に加えて、「自転車持込」できるかどうかの検索条件があります。
Bahnのトップページに行くと最初に検索画面が表示されます。
検索条件下部の「Further search option」をクリックすると画面の下の方に
「Carriage of bicycle on train」
という項目がありますので、ここをチェックして検索してください。
自転車旅行をする方で、鉄道パスを買う方はあまりいないと思いますが、そういう方には座席予約だけでも大丈夫です。現在は変わっているかもしれませんが2014年当時は4.5ユーロでした。
予約が完了すると予約内容や料金が記載されたPDFがメールに添付されて送られてきます。これは切符の代わりになりますので、削除しないよう注意してください。
乗車時の検札
現地でドイツ鉄道に乗る場合、日本のような改札はないのでプラットホームから車両に直接乗り込みます。その代わり車内の検札は必ずきますので、次の方法で提示してください。
・窓口で買った切符
・オンライン予約した切符と本人確認書類
・DB Navigatorと本人確認書類
本人確認書類は購入時に使用したクレジットカード、パスポート、バーンカード(持っている方のみ)のいずれかが必要です。
DB NavigatorはDBが提供するスマートフォンアプリで、ウェブサイトと同様の列車の検索に加え、途中駅の時間、電車遅延の通知などが閲覧できる便利なアプリです。
アプリ起動時の画面(便宜上iPadでの画面をキャプチャしています)
条件指定画面 もちろんオンライン予約と同じく「自転車持込」の条件もあります
各駅の通過予定時刻とプラットホーム番号が表示されますので、車内アナウンスが聞き取れなくても安心です
これらの他に便利な機能が予約情報のバーコード表示と遅延通知です。
バーコードは画面に直接表示し検札時に提示しても大丈夫です。車掌さんはデジタル機器を持っていますのでバーコードリーダーで読み込んでくれます。ぼくはスマートフォンの充電が心配だったため、DB NavigatorだけではなくPDFをプリントアウトした紙も持っていきました。
また、ドイツ鉄道は遅延がそこそこありますので、遅延通知も助かります。現地の駅や車内で流れるドイツ語アナウンスはさっぱり聞き取れないので、アプリがあれば安心です。
乗車
ドイツ鉄道に乗るときは、日本のように改札はありません。駅に入って、そのままホームに行き、車両に乗り込みます。
セルフチェックイン
後日追記