Trek Domane AL2 Disc

新しいディスクロードを探す

2016年から乗ってきたSCOTT Speedster CX20、気がつけばもう5年。初めてのシクロクロスで、EuroVelo旅ではイギリスポルトガルドイツ・チェコの田舎道を走ってきました。ホイールベースが短めなので、同じサイズのロードよりコンパクトに感じ、下のツイでは重いとか言っていますが笑、クイックに反応するのでグラベルでもしっかり走ってくれたお気に入りの1台。

EuroVelo旅、普段の街乗り用で、日本では乗る機会は1号機に比べて少なかったので、走行距離はまだ短く、パーツもフレームもなんの問題もないですが、次にヨーロッパ自転車旅に行くときもこれにするか、それとも乗り換えるか考えるようになりました。

以前から何回か迷っていたことはあった(2018年頃2020年頃)のですが、今回は割と真面目。きっかけは1号機もディスクロードにしたこと。1号機からScott CX20にホイールなどを流用できそうでできない、というのがだんだんジレンマになってきました。というのも、このSCOTT CX20はディスクブレーキが本格的に普及する前の2016年のモデルで、ディスク車にも関わらずクイックリリース。2号機もいまどきの車体にして、パーツを共有していきたいので、それまでは単に願望モードだけだったのに、今度は本気になって次の自転車を探すことにしました。

条件は相変わらずこれです!

  1. アルミモデル
  2. ディスクモデル(スルーアクスル) 
  3. 予算10万前後

1号機をディスクロードにするまではディスクは必須とは思っていなかったんですけど、これから選ぶものはディスクかつスルーアクスルですよね。コンポはいずれ換装することを考え、完成車時点では拘らずに、エントリーモデルで10万円前後で手に入るものから選ぶことにしました。

候補にした自転車

Trek Domane AL 2 Disc

第1候補はTrekのエントリーモデルDomaneのアルミモデルで、コンポはClarisです。去年はこのモデルの1つ上のAL3 DiscでSoraを積んだものをチェックしていたのですが、どうせコンポはいつか変えることになるんだし、SoraでもClarisでもいいんじゃない?というのが結論。

  • 価格 105,000円(税抜)
  • コンポ Claris 2×8
  • クランク 50/34
  • タイヤ 32C
  • ブレーキ 機械式ディスク
  • ホイール スルーアクスル

キャノンデール SynapseDisc Sora

第2候補はSynapseのSoraモデルです。Cannondaleの同じくエントリーモデルです。

  • 価格 121,000円(税抜)
  • コンポ Sora 2×9
  • クランク 50/34
  • タイヤ 28C
  • ブレーキ 機械式ディスク
  • ホイール スルーアクスル

他にはGiantもあるしGTもあるし、言い出したらキリなく、もうブランドに対する好みの問題でしかないですね。

ショップ巡り、そして購入と納車

2台に候補を絞ったところで、まだ買わない可能性もありましたが、ショップ巡りをしてみることに。2021年4月中旬にまず近所のトレックストアに行ったのですが、そこでドマーネの実物を目にすると・・・フレームの塗装は綺麗だし、なんと言っても税込11万7千円という価格とのバランスが良心的だし、ということで、もう止まらなくなりました。

ちょうどコロナの流行を背景に自転車需要が盛り上がり、世間ではスポーツバイクの品不足が起きていた時期ですが、ショップの方に聞いたら自分に合う49サイズであれば3週間後に納車できるそう。

その他のいくつかのショップで聞いた話だと、特にエントリーモデルの在庫が本当にないみたいで、他のブランド、モデルだと注文しても1年待ちも普通。ひどいと1年半から2年待ちというような状況らしい。今のタイミングを逃すと次に希望のブランド・モデルを手に入れるにはかなり待たないといけないという状況が背中を押す形になり、キャノンデールの実物を見ることもなく、その場でDomane AL2 Discをほぼ即決!

この Domaneのアルミモデル、AL2からAL4までラインナップがあって、フレームはどれも全く同じ。下から順にClaris(AL2)、Sora(AL3)、Tiagra(AL4・油圧)とコンポやブレーキのグレードがよくなっていきます。パーツは載せ替えることができるので、ALシリーズの中でもカラーリングが一番好みだったネイビーのAL2を迷うことなく選びました。

納車されたのは、2022年GW明けの5月15日。

Domane ALはどこでも走れるオールラウンダー

このアルミドマーネ。エントリークラスといえど、スルーアクスルのディスクモデルで、ケーブルもフレームの中に収まり、これだけ見ればミドルレンジのモデルと比べても遜色のない仕様。これが税込でも11万円台という価格です。

※購入した直後の2021年5月下旬に12万円台に値上がりしました。世の中インフレですね。

特徴は次ような点。

  1. エンデュランスロードで、長距離・長時間のライドに合う(姿勢はややアップライト気味)
  2. ISOスピードフォークで振動少なめ
  3. ボトルケージのねじ穴がシートチューブ、ダウンチューブの上下に2つで合計3つ
  4. トップチューブにもダボ穴あり
  5. ラックを装着できるダボ穴あり
  6. ブレンダーシステムでハンドルまわりがすっきりかつ色々装着可

完全にロングライド、というか自転車旅向けの1台ですよね、これ。

サイズを選ぶとき、49と52のどちらでもいけそうだったんですが、よくよくジオメトリを見たり、ショップで実車にまたがってみたりすると、52サイズはハンドル落差がほとんど出ないことが分かったので、サイズは小さい方の49を選択。このモデルは実は落差をあまり出さないようにあえてしているのかも。ちなみに、サイズ49から下のサイズはスローピングが急にきつくなるので、写真を参考にしてください。

インプレッション

2021年5月半ばに納車された翌週に相模湖まで走った感想は、とても乗り心地がいいということ。

※2022年、デュラじゃなくて105に替えました

ブログはこちら。

長めの距離を走ってみると、アルミのロードバイクに特有の路面からのゴツゴツ感がほとんどなくて、乗り心地はとてもスムーズ。もしかするとこれがISOスピードフォークの効果なのか? たしかフォークはカーボンですよね。このスムーズさがフレームの重さを打ち消しているような印象で、振動がないことで疲れにくいように感じます。

ギアの構成は完成車時点で50/34、11/32の8速仕様。公式によると重量が10.76kgとアルミらしく重いので、上るにはこれくらいがいいですね。

ブレーキはテクトロの機械式ディスクブレーキですが、大垂水峠を相模湖側に下る程度であれば、とくに不安もありませんでした。

一つ難があるとすれば、完成車についているトップチューブのダボ穴のキャップ。これがライド中にすぐ取れるんですよね。気付くといつのまにか外れている。

最初どこかでなくした後、ショップでスペアをもらったのですが、またすぐになくなっていたので、今は下のM5×12のネジに交換しています。

納車後のカスタマイズ

乗り換えようと思い立ってから、1ヶ月もしないうちに納車されたドマーネAL2。納車後変更していったところをどんどん追記していきます。

まず、納車と同時にセットしたものはこれ。

  1. Blendrのガーミン用マウント
  2. BlendrのGoPro用マウント
  3. ボトルケージ2つ
  4. ボントレガーのセンサー Duo Trap S Digital Sensor(ケイデンスとスピード)
  5. SCOTTから付け替えのSPDペダル(片面SPD、片面フラット)

ボトルケージはシートチューブとダウンチューブの上側につけたところ、シートチューブ側はノーマルサイズのボトルでも、取り出すときに干渉することがわかったので、ダウンチューブの上下にしました。

ボントレガーのセンサーはEdge830に繋いで使用中。充電式のEdgeはヨーロッパ旅行では使っていないので、その時だけはナビはeTrexに、ケイデンスやスピード用にサイコンはボントレガーのものに変更する予定です。

トレックのBlendr(ブレンダー)システム

トレックのブレンダーのことは、このドマーネに乗り始めて初めて知ったんですが、GoPro、ガーミン、ライト、スマホなどをステムまわりにすっきりと取り付けることができるシステムで、ボントレガーから出ているんですよね。定番のレックマウントと比べると半分くらいの値段なので懐に優しいです。

写真は上側のマウントにEdgeを、下側にGoPro 9を取り付けたところ。きれいに収まってくれました。

シートポストの交換

ドマーネは、トレックの中でもエンデュランスロードというカテゴリで、長距離を長く走るためのモデル。実際に跨ってみるとよく分かりますが、少しアップライトなジオメトリです。アップライトということは、他に比べてハンドルの位置が高く設定されていて上体が起きるので、ハンドル落差が出にくいということを意味します。

トレックのWebサイトやカタログなどに出ているフレームサイズごとの適正身長は、そもそも大きいという話をどこかで見たことがあるんですけど、このこともあったのでちゃんと落差を出せるよう、ワンサイズ小さい方のフレームを選択したところ、完成車時点のシートポストがそもそも短くて、自分の1号機と同じ落差が出ないことが分かったので、真っ先に交換することにしました。

こちらが交換前の状態。

これでも目いっぱいサドルを上げていますけど、コラムスペーサーを外しても数cmのハンドル落差が出るか出ないかというところ。

ということで、新しく調達したシートポストDedaのZero1。

購入時とショップは違いますが27.2mm径のこれです。


新旧を比べると、これだけ長さが違います。左が完成車時点のボントレガーのもの、右がZero1。

次の写真は交換後のもの。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、これでポジションがかなりましになりました。

ホイール交換

納車時は、ボントレガーのアルミホイールAffinity Discにワイヤービードのタイヤが装着されていて、全体的にとにかく重い。これはこれでどっしり感もあって悪くはないんですが、もっと軽快さが欲しいので、タイヤとホイールを履き替えることにしました。

新しい組み合わせは、フルクラムRacing900DBとコンチネンタルGP5000。900DBも十分鉄下駄の部類に入ると思いますが、ネットのカタログスペック上はAffinity Discに比べれば軽いようです。

ただ、Affinity Discはチューブレスレディタイヤで、眠らせておくにはもったいないので、グラベル用タイヤとしてそのまま併用するつもり。いつでも履き替えができるように、ディスクローターはそのままに、900DB用に新しいブレーキローターを準備することにしました。

ここで注意。

  1. ディスク用ホイールにブレーキローターを装着する方式にはセンターロック式と6ボルト式の2つがある。
  2. センターロックは内セレーション(内溝)と外セレーション(外溝)がある。

ドマーネの初期ホイールAffinity Discは6ボルト式。新しいフルクラム900DBはセンターロック方式の外セレーションタイプ。全然違うので、ブレーキローターを流用しようとしてもそもそもできなかったんですよね。

これを知らず、最初はDomaneを納車してもらったショップに行き、シマノのSM-RT26(160mm)という6ボルト式のものを単品オーダーしてしまい、後になってフルクラムのホイールでは使用できないことを知ってメルカリ送りに・・・。

仕方なく、ネットでSM-RT30というセンターロック(外セレ用のロックリング付)のローターを2枚新たに買いました。

※上のリンク先は内セレーションなので注意してください。

内セレーションと外セレーションは、使用する工具も違います。外セレーションはカンパやフルクラムなどで採用されていて、外セレをはめ込むための専用アダプタ(UT-BB130)がカンパから出ています。

アマゾンなどで検索するとこれ以外のアダプタもありますが、うまくはまらずに滑ってしまうこともあるようです。

ついでに、大型のトルクレンチもセットで購入。

ものと道具が揃ったところでいよいよ取り付け開始です。これがGP5000を履かせたDB900。

次はカンパの工具(アダプタ)。

これを写真のようにトルクレンチの先に取り付け、ディスクローターを締めていきます。

交換中の様子。

ホイール交換前。初期ホイールとテクトロのローター。

ホイール交換後。DB900とSM-RT30。ホイールを回してみたところパッドとの干渉もなく、調整いらずでちょっと拍子抜けするくらいでした。

ボントレガーのシンプルなホイールもいいけれど、フルクラムの赤いロゴが入ったホイールもかっこいい。少しずつさまになってきました。

eTrexのマウント

普段乗るときのナビやサイコンはガーミンEdgeですが、何日も長時間走ったり充電事情が悪かったりするとEdgeでは困るので、ヨーロッパ自転車旅では電池駆動のeTrexを使用しています。これにしたのは、以前ブルベ走る人もeTrexを使ってる人が多いと聞いたから。

単三電池で20時間くらい保つので、電池持ちを気にする必要がなくなった反面、困るのは自転車へのマウント方法。一応ガーミンから純正のハンドルバーマウントが出ていますが、すぐ外れるとか、振動で本体が吹っ飛んだとか、あまりいい評判は聞きません。

それでも自分は純正マウントを使ってきて、幸いそういう事故はなかったですが、今回レックマウントのアダプタを使ってEdge用のマウントに取り付けることにしました。

いつもはこのGarmin Edge用Blendr。Edgeを取り付けるとこうです。

これに、レックマウントのeTrex用マウント、REC-MOUNTS(レックマウント) ガーミン eTrex 用 アダプター タイプ2 (010-11023-00 専用)を使ってeTrexを付けてみました。

これにeTrexをはめ込んで、Edgeと入れ替えてみると・・・

eTrexの本体が分厚いのでちょっと不格好ながらも、一応しっかり装着された感じ。

※このアダプタは本来レックマウントのType19専用のマウントなので、あくまで自己責任ということで。

真上から見るとこうです。見た目のスマートさはないですが、eTrexのディスプレイをしっかり見ることができます。

本体がだいぶ上に浮き上がっている感じを押さえられないかということで、次にトライしたのがEdge用の純正マウント。これが1つ余っていたので差し替えてみることにしました。

こっちが元のBlendr。余談ですがこの角度だとBlendrの仕組みがよくわかります。

これを取り外して下のようにGarmin純正マウントに変え、eTrexを取り付けてみると・・・

横方向からの写真はありませんが、Blendrよりかなりすっきりしました。これでばっちり。

純正マウントはEdgeの付属物としてありますが、単品購入はこちら。いちいち高いけどよくできてはいますよね、これ。

eTrexのマウントはしばらくこれでいきます。

GoProのマウント方法を変更

GoProは最初に書いた通り、納車時からBlendrのGoProマウントを使ってきました。最初はこれにGoProをそのまま取り付けていたんですが、取り付け、取り外しに六角レンチが必要で、ライド時のランチや少し自転車から離れるときが非常に面倒なので、GoPro用のケースを追加しました。これで、GoPro本体の取り外しがワンタッチにできます。

これは少しお試し的な面もあるので、下の安いやつを使っています。側面だけホールドしてくれればいいので、嵩張ることもなくてなかなかいいです。

ペダルはSPD

自分の手元にあるペダルは下の4つで、シューズはSLが2足、SPDが1足。

  • EH-500 片面SPD、片面フラペ
  • ED-500 両面SPD
  • PD-R7000 105 SPD-SL
  • PD-R8000 アルテグラ SPD-SL → ほぼ1号機用

SPDとSPD-SLを一応使い分けてはきましたが、両面SPDのED-500はキャッチしやすいところはいいのですが、ライド時以外は割と中途半端=スニーカーで乗れない、ので近々メルカリ行きの予定です。

ドマーネALでは、階段の上り下りや歩きが多い鉄道輪行をすることが多くて、こどもとのちょっとしたサイクリングで乗る機会もあるので、ほぼ片面SPD/片面フラットのEH-500で走ってます。SPD-SLでも近場を走るくらいならスニーカーやサンダルでも乗れますけど、なんだかんだ言ってこれからもSPDのEH-500に落ち着きそう。

しまなみ海道に輪行で行ったときは、スニーカーなどは持たず、ホテルも飲食店も全部SPDで通しました。

※佐渡島へ渡るフェリーのように、SPDの金属クリートが禁止されている場合もあるので要注意です。

最近(2022年9月)かつおさんのツイッターでアンケートが出ていましたね。これ面白いなぁ。お題的にガチ勢は少ないと思いますが、SPD使われている方が多いのが意外。

個人的には、SLにこだわることなく、乗り方で選べばなんでもいいと思ってます。ちなみに、2014年の自転車旅はフラペで行きました。

センサー

センサーは納車時につけてもらったボントレガーのDuo Trap S Digital Sensorでケイデンス、スピードを、4iiiiの片側パワメでパワーを測ってます。

ドマーネのフレームには、Duo Trap S Digital Sensorをはめ込む穴が最初から準備されていて、すっきり収まりました。これ、ボントレガーのサイコン専用ではなく、ANT+、Blootooth対応なのでGarmin Edgeやスマホにもそのまま繋がってくれます。

AL2でのライド

カスタマイズもちょっと落ち着いたところで、ヤビツに遠征したり、しまなみ海道とゆめしま海道を走ったり、谷川岳の一ノ倉沢のほうをヒルクライムしたり。近場だけではなくて方々行ってみました。

Clarisでもしっかりメンテしていれば変速もしっかり決まってくれますし、ライドにはなんの問題はないですね。

そしてついにコンポ変更(Clarisから105へ)

問題ないと書いたばかりのところですが、2021年5月に納車され、半年の間にロングライドに出ても基本的にLSD(Long Slow Distance)だし、上るときもインナーローから数枚使うのみで楽する派。ギアを頻繁に変えるようなことはないので、8速のClarisでも十分。

ただ、同時期に1号機を新型アルテのDi2にしたことで、余っていたR7000一式をそのままにしておくのはすごくもったいないので、このドマーネAL2に載せ換えることにしました。

手元にあるパーツ

手元にあるのは105、R7000のセットです。

  1. ST-R7020-R 右STI
  2. ST-R7020-L 左STI
  3. FD-R7000-F フロントディレイラ
  4. FC-R7000 クランクセット
  5. RD-R7000-SS リアディレイラ
  6. CS-R7000 カセットスプロケット
  7. BR-R7070-F 油圧ディスクブレーキ フロントキャリパー
  8. BR-R7070-R 油圧ディスクブレーキ リアキャリパー
  9. SM-RT70 ディスクローター×2

足りないパーツ

買い足さないといけないパーツはこれ。

  1. SM-AD91-MS フロントディレイラのアダプタ
  2. SM-BBR60 ボトムブラケット ※Duraのものにしてもらいました
  3. チェーン
  4. ケーブル類

手元のBBは圧入式のタイプなので、Domane AL2に合わせてねじ込み式に交換する必要があります。その他ディレイラの台座等は新たに準備しないといけません。

AL2を購入したショップで注文したところ、しばらくしてパーツが全部揃ったという連絡を受けたので、そのまま交換までしてもらいました。

※コンポを105に変更したついでに、4iiiiの片側クランクのパワーメーターも取り付けました。

そして交換後のライド。

フルブレーキでディスクがキィキィ鳴るようになってしまったので、増締めしてもらうときにショップでチェックしてもらわないと。

続く。(ショップのチェック待ち。)

グラベル化

コンポとホイール一式を1号機から載せ替え、タイヤもGP5000にしたところ、1号機と方向性が変わらなくなってしまい、乗り分けするのが難しくなってきた。

もともとこのAL2を購入した目的は、ヨーロッパに入りに行くためにの頑丈で道を選ばない自転車であること。なので、今流行りのグラベルロードに近づくようにカスタマイズしてみることにしました。

と言っても、やることはタイヤの交換のみ。コンポは105にしたばかりなのでGRXに変えることは考えていません。

ドマーネAL2に付けられる最大のタイヤサイズは、仕様上はフェンダーなしで35C。フェンダーありで32C。フェンダーを付けることはないと思うので、Scott CX20と同じ35Cにしました。タイヤは定番のグラベルキング。

さてさて、ホイールはどうするか。今履かせているフルクラム900DBをそのまま使うか、完成車時点のチューブレスレディのボントレガーAffinity Discにするか。Affinity Discにする場合は、ブレーキローターも105の油圧ブレーキに合わせて変えないといけないんですよね。105にしたことで、ディスクブレーキのブレーキローターが前輪160mm、後輪140mm仕様になったためです。Affinity Discについているのは前後とも160mmで6ボルト方式。

前輪後輪方式
車体側の仕様160mm140mm
フルクラム900DB側160mm140mmセンターロック
ボントレガーAffinity Disc側160mm160mm
これが合わない
6ボルト
ブレーキローターの状態

後輪用に6ボルト方式の140mm径のブレーキローターを探してみたところ、SHIMANOにはラインナップがないようです。うーん、困ったぞ、と思っていたらツイッターでフォローしている方からアダプタの存在を教えていただきました。

下駄を履かせて大きいサイズのローターに合うようにする仕組みみたいで、ディスクブレーキマウントアダプタというんだそうです。このアダプターをつけて後輪を160mm対応に変更し、下の用にすれば両ホイールを併用できそう。

  • フルクラムは後輪をセンターロックのSM-RT70(160mm)に変更して今と同じ乗り方に
  • ボントレガーはディスクローターを6ボルトのSM-RT86(前後共に160mm)に変更してグラベル用に

SM-RT86にしたいのは、今のSM-RT70と同じ放熱性が高まるアイステクノロジー対応だからです。

2022年11月、やっとグラベルキングを買いました。SSとSKと迷いましたが、普段でもヨーロッパ自転車旅行でも

舗装路 > グラベル

となることは間違いないのでSSに。太さは35Cです。

アダプター、各ブレーキローターをどうしようか迷いながらも、とりあえず今のホイールのタイヤをそのまま交換することにしました。

そして交換。

交換時タイヤを見たところ回転方向を示す目印がないし、パターンも同じみたいなのでどちらの向きに付けても大丈夫そうですね。

クリアランスもばっちり。むしろフロントもリアもまだ余裕があるので38Cなら履けるかもしれません。

バイクパッキングからパニアへ

2016年からだから、約6年間荷物を運ぶ手段としてきたバイクパッキング。オルトリーブのハンドルバーバッグ、フレームパック、シートパックを揃えてバイクパッキングスタイルを通してきましたが、最近取り外しがやけに面倒に感じるようになってきました。

1日ライドくらいならいいんですけど、ヨーロッパ旅で1~2週間の間、毎日毎日3つのバッグを外して翌日また取り付けるというのがすごく手間。

そんなときに目にしたのが、オルトリーブの新作、クイックラックライト。

これがすごく良さそうで、ダボ穴なくても装着できるみたい。取り外しが簡単そうで、容量も大きいので、思い切ってパニアスタイルに変えてみることにしました!

2022年8月頃に注文したところ、国内に在庫がなくてしばらく入荷を待つことになりましたが、2022年12月にやっと届きました。

そして装着。このクイックラックは別記事でも書こうと思うので、ここでは簡単に済ませますが、ラックそのものの取り付けは10~15秒くらいででき、パニアもひっかけるだけなので取り外しが簡単です。ヨーロッパの鉄道輪行で、いつも荷物を気にしていましたが、これくらい手間がかからないと荷物をすぐ取り外して手元に置いておけるので安心です。

ハンドル高さを変更

納車されてから、ずっとやるやるといいながら放置していたハンドル高さ。やっと下げました。ハンドルの下に分厚いコラムスペーサが挟まっていたので、それをハンドルの上にしました。これでも自分の適性落差を比べるとまだ高く、あと2cmくらい下げるとちょうどくらいですが、せっかくのエンデュランスロード。アップライト姿勢を維持するために、とりあえずこれくらいにしておきます。