今年は、ストラトフォードアポンエイヴォンからバイブリーまでの主にコッツウォルズの東側を北から南へ縦断しました。距離にして約120km。途中National Cycle Route No.442(通称Cotswolds Line)とNo.57のサイクリングロードに指定されている道に加えて、途中の村々の裏道や草地などを走りました。
丘陵地帯なので起伏のある地形が続いていて、高いところに上ったときの眺め、谷間に広がる森、目に入ってくる全てが新鮮な場所ですが、走っていると、下の写真に写っているような小道に続く門をたまに目にします。これはFootpathの一口。
ちょっと分かりにくいですが、左側の門の上部に青い矢印が貼ってあります。これは本来乗馬用の道という意味ですけど、イングランドとウェールズでは、このサインに表示されている馬だけでなく、歩行者(ハイカー)や自転車も通ることが許可されています。
ちなみに、矢印の種類にはいくつかあって、下のように決められています。
- 青い矢印 乗馬用の道(歩行者、自転車もOK)
- 赤い矢印 横道、脇道の類で車やバイクは通ってはいけない道
- 黄色い矢印 フットパス
フットパスは自転車を降りて通ることができます。ただし、当然ですがエチケットとして歩行者を優先すること。
自転車旅が楽しいところは、間違いなく旅行会社主催のツアーでは行かない場所を走ったり、レンタカーなどの車でも通ることができない農道やトレイルを走れったりできる点。いろんなWebサイトやガイドブックで紹介されるようなサイクリングルートは、ほとんどロードバイクで行くことができますが、コッツウォルズはどこを走っていても丘や草地というフィールドが広がっている場所なので、シクロやMTBで遊ぶには最高の場所です。。
サイクリングのモデルコース(このページの最後で紹介しています)に出ていたFootpath。木造りのゲートを開けて入ることができます。
コッツウォルズで真っ直ぐな道はFosse wayくらい。ほとんどは丘陵地帯に沿った道なので無秩序で、太陽が出ていないとすぐ方角を見失います。なので、ここを走るなら、どんなものであれGPSは必須。横道に色々入りたい派は地図も必携です。とくにFootpathを事前に調べておくとよいです。
コッツウォルズはサイクリング専用道はほとんどなく、普通の道がルートに指定されています。
ただ、交通量の多い道路は外してくれているので、舗装が十分でないこんな道もルートになります。
ストウ=オン=ザ=ウォルドに続く林道脇の景色。
コッツウォルズは、幹線道路以外は車も人もあまりみかけず、生活音がないので、木が揺れる音、風が吹く音、動物や鳥が鳴く声が聞こえてきます。