航空会社の受託手荷物無料範囲は?
ヨーロッパ線中心ですが、受託手荷物が無料となる条件は下の通りです。これらを超える場合は各社規定の超過料金がかかりますが、経験則的には欧州系キャリアは融通が利かないと思います。中でもエールフランスが一番条件が厳しく、最初から自転車は無料の対象には入りません。(2016年3月時点)
また、受託手荷物の条件は各社で微妙に差があります。利用するクラスや会員ランクなどによって異なる場合もありますし、言うまでもないことですが、条件も割と頻繁に変わるため、ご自身で航空会社に確認してください。
受託手荷物の無料範囲
航空会社 | 個数 | 重量 | サイズ |
日本航空 | 2つ | 23kg | 203cm |
全日空 | 2つ | 23kg | 実質 203cm |
ブリティッシュ・エアウェイズ | 1つ | 23kg | 190cm |
エールフランス ※1 | 2つ ※2 | 23kg | 158cm |
KLMオランダ航空 | 2つ | 23kg | 155cm |
ルフトハンザドイツ航空 | 1つ | 23kg | 158cm |
※1 通常の受託手荷物のケースで、自転車は必ず有料になります。
※2 日本で予約・発券した場合のみ。通常は1つです。
特にパニアバッグに荷物を分割していく場合は、手荷物として預かってもらう場合は超過料金がかかる可能性が大きいので、航空会社への確認は必ずした方がいいとおもいます。
JALは3辺の和だけでなく1辺の長さが120cmを越えるとNGとなるため注意してください。
自転車を預ける場合(輪行)の注意点
これはどの航空会社もある程度共通しており、日本国内の輪行と大して変わりません。
・適切な自転車輸送ケースに梱包されている
・電動自転車はNG
・ペダルは取り外すか、折り畳む
・ハンドルは横向きに固定する
・タイヤは事前に空気を抜いて空気圧を下げる
・前輪を外してフレームに固定します。
自転車梱包用のダンボールを用意している航空会社
航空会社の中には、空港のチェックインカウンターで自転車梱包用の箱を販売している会社があります。事前にリクエストをし確実に入手できるならば、復路の問題は解決できますので、往路もダンボール梱包・廃棄する方法でもいけるかもしれません。
エールフランス
「多くの空港のチェックインカウンターで、自転車専用の箱(175cm * 21.5cm * 86cm)を販売」しています。
KMLオランダ航空
ア ムステルダム・スキポール空港のKLMカウンターで自転車輸送用の特別ボックス(176.5 * 23.0 * 101.5cm)を1箱20ユーロで用意しています。ただしこの箱だけで重量が4.5kgあるそうなので受託荷物の超過料金に注意が必要です。
超過に対する航空会社のポリシー
上記の通り航空会社や搭乗するクラスで条件は異なり、複雑なため事前チェックは必ず必要です。2016年3月時点での超過料金に関する一般的な条件は次の通りです。なお、各社の上限をさらに超えるものは貨物扱いとなります。
日本航空
・個数超過 1個当たり20,000円
・重量超過 1個当たり
23kg超~32kg以下:10,000円
32kg超~45kg以下:60,000円
・サイズ超過(3辺の和203cm超) 1個当たり20,000円
全日空
・個数超過 1個当たり10,000円
・重量超過 1個当たり
23kg超~32kg以下 6,000円
32kg超~45kg以下 20,000円
・サイズ超過 1個当たり20,000円
ただし、203cm以内であればサイズ超過料金の適用はされない。実質的に204cm超~292cmが超過料金。
ブリティッシュ・エアウェイズ
・重量超過 1個当たり23kg超~32kg以下 100ドル
・190cm x 75cm x 65cm
窓口に問い合わせたことがありますが、合計ではなく1辺でもこのサイズを超えた場合は預け入れ不可とのこと。電話での印象は融通は全く効かなそう。
エールフランス
・個数超過 1個当たり100ドル 2個目以降200ドル
・重量超過 1個当たり
23kg超~32kg以下 100ドル
32kg超~45kg以下 300ドル
・サイズ超過 1個当たり300ドル
・自転車、折りたたみ自転車またはタンデム式自転車の輸送は航空券の料金に含まれていないため、100ドルが必ずかかります。また出発の48時間前までに予約をしておく必要があります。
KLMオランダ航空
・個数超過 1個当たり200USD
・重量超過 1個当たり23kg超~32kg以下 100ドル
ルフトハンザドイツ航空
・個数超過 1個当たり300ドル
・重量超過 1個当たり23kg超~32kg以下 250ドル
・サイズ超過 1個当たり300ドル
・自転車は、上記無料受託手荷物許容量の範囲内であれば無料。ただし個数や重量が超過している場合、自転車1台につき100ユーロまたは150ドルが超過料金としてかかります。