EuroVelo5 ヴィア・ロメア・フランチジェナ

ゴッタルド峠手前

EuroVelo 5 — Via Romea (Francigena)

ロンドンからローマへ、アドリア海へ — 中世巡礼路を辿る

イギリス・ロンドンから、ドーバー海峡を渡って、ベルギー・ルクセンブルク・スイスを縦断、アルプス・グレート・サン・ベルナール峠を越え、ローマを経てアドリア海・ブリンディジまで
中世巡礼路を辿る約 3,400 km の縦走ルート

EuroVelo5 とは

EuroVelo 5(ヴィア・ロメア・フランチジェナ/Via Romea Francigena)は、イギリス・ロンドンから、フランス・ベルギー・ルクセンブルク・スイスを縦断し、アルプスを越えてイタリアのローマを通過、アドリア海岸ブリンディジまでを結ぶ約 3,400 km の長距離ルートです。中世の巡礼路 「ヴィア・フランチジェナ」(カンタベリーからローマへの巡礼路)と、その先の 「ヴィア・ロメア」(ローマからエルサレム巡礼の出航港ブリンディジへの道)を、現代の自転車旅人向けにつないだ路線です。

990 年、カンタベリー大主教シゲリックがローマからの帰路に立ち寄った 79 の宿駅を日記に記した記録が、現代ヴィア・フランチジェナの土台。その同じ道筋を、シャンパーニュ、シャンパン、ジュラ山脈、グレート・サン・ベルナール峠(標高 2,469 m)、トスカーナ、ローマ、プーリアと辿ります。EV3 が「サンティアゴ巡礼」を、EV5 は「ローマ巡礼」を軸にした路線。最大の難所はアルプス越え、最大のクライマックスはトスカーナの絶景と、ローマのサン・ピエトロ大聖堂への到達です。

国ごとの区間

ロンドンからブリンディジまで、6 カ国・6 区間に分けて紹介します。

1 · UNITED KINGDOM

イギリス(ロンドン 〜 ドーバー)

Pilgrims Way / Via Francigena UK

EV5 の出発点ロンドンを起点に、トマス・ベケットが殉教したカンタベリー大聖堂(世界遺産)を経て、ドーバー海峡を望むドーバーへ。中世の「巡礼の道」を辿る約 150 km の入門区間。フェリーまたは Eurotunnel でフランスへ。

2 · FRANCE

フランス(カレー 〜 ティオンヴィル)

Via Francigena française / La Francigena

ドーバー海峡を渡るカレーから内陸を南東に進み、シャンパーニュの中心ランス(世界遺産大聖堂)、シャロン・アン・シャンパーニュ、バー・ル・デュク、ヴェルダン、メスを経て、ロレーヌ地方のティオンヴィルへ。シャンパン産地と古戦場が連続する約 700 km。

3 · BELGIUM

ベルギー(アルロン)

RAVeL Wallonia(短い南東コーナー)

EV5 が通る最も短い区間。フランスとルクセンブルクの間に挟まれたベルギー南東部の小都市アルロン周辺を抜ける約 50 km。ローマ時代の遺跡が点在するアルデンヌ南端を Vennbahn 廃線跡 EuroVelo ネットワークと交差。

4 · LUXEMBOURG

ルクセンブルク(ルクセンブルク市 〜 シェンゲン)

PC22 / Via Francigena LU

世界遺産旧市街と城壁を擁する首都ルクセンブルク市から、モーゼル川渓谷を南下し、自由移動圏条約発祥の地シェンゲンへ。フランス・ドイツとの三国国境を体感する約 80 km の短い区間。

5 · SWITZERLAND

スイス(バーゼル 〜 グラン・サン・ベルナール峠)

Via Francigena Schweiz / Veloland Route 50

三国国境のバーゼルから、ジュラ山脈を越えてレマン湖畔ローザンヌ、ヴァレー地方の中心マルティニーを経て、標高 2,469 m のグラン・サン・ベルナール峠(夏季のみ通行可)へ。EV5 最大の難所アルプス越え区間、約 450 km。

6 · ITALY

イタリア(アオスタ 〜 ローマ 〜 ブリンディジ)

Via Francigena italiana / Via Appia

EV5 最長・最深の区間。アルプスを降りたアオスタからヴェルチェッリ、パヴィア、パルマ、フィレンツェ・トスカーナ丘陵、シエナを経てローマ(サン・ピエトロ大聖堂)へ。さらに古代ローマの「アッピア街道」沿いに南下、アドリア海岸ブリンディジで EV5 全 3,400 km の旅が終わる約 1,800 km。

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