EuroVelo

ユーロヴェロとは

EuroVeloはヨーロッパ全土に跨るサイクリングロードで、これを書いている2016年時点で15のルートが計画されていて、2020年に全ルートが繋がると全長7万kmにもなる予定で、一番短いルートでも1000km以上あるので、日本では考えられない長さです。

※2022年時点で全長93,021kmになり、そのうち64%にあたる56,000kmが走行可能になりました。

ルート選定にあたっては次のような条件があるため、普通の自転車乗りだけじゃなく、ツーリング、長期の旅行者に優しい環境となっています。

  1. 自転車専用道や歩行者道路との共用
  2. 農道、林道
  3. 公道の場合、制限速度時速30km以下、それを超える場合は1日の車両通行が2000台以下
  4. 公道と並走する自転車専用レーンの場合は、公道の交通量が1日10000台以下
  5. 橋、地下道、トンネルは、自転車・歩行者用レーンがあること
  6. 長距離区間で勾配6%、短距離では10%以上の勾配は避けること
  7. 1日に高低差1000mを超える場合は代替えとなる公共交通機関があること
  8. 30~90kmおきに宿泊施設があること
  9. 15km~45kmおきにレストランやパブがあること
  10. 150kmおきに自転車ショップや修理場があること

EuroVeloはヨーロッパ自転車連盟(European Cyclists’ Federation )が推進しているプロジェクトで、ルート開発の詳細はGuidance on the Route Development Processに載っています。

EuroVeloの全ルート

南北に縦断するルートが8本、東西に横断するルートが4本、あるエリアを環状に回るルートが2本あり、EV1からEV15までナンバリングされています。理由は分かりませんがEV14は欠番です。

EuroVeloマップ (eurovelo.comから転載)

南北縦断ルート

ノルウェー、ロシアから地中海までバリエーション豊かなルートです。最長はEV13のアイアンカーテントレイル、冷戦時代の鉄のカーテン沿いに続く道約1万キロの道です。EV3は巡礼の道として世界遺産登録されているサンティアゴ・デ・コンポステーラに続く道で、歩く人も多い有名な道ですよね。

  • EV01 (8186km) Atlantic Coast Route / 大西洋岸ルート
  • EV03 (5122km) Pilgrims’ Route / 巡礼の道ルート
  • EV05 (3900km) Via Romea Francigena / フランジェチーナ街道ルート
  • EV07 (7409km) Sun Route / 太陽の道ルート
  • EV09 (1930km) Baltic–Adriatic / バルト海-アドリア海ルート
  • EV11 (5984km) East Europe Route / 東ヨーロッパルート
  • EV13 (10400km) Iron Curtain Trail / 鉄のカーテンルート

東西横断ルート

大西洋側から中央ヨーロッパに至る道で、EV6は全ルートの中でも最も開発が進んでいます。

  • EV02 (5500km) Capitals Route / 首都ルート
  • EV04 (4000km) Central Europe Route / 中央ヨーロッパルート
  • EV06 (4448km) Atlantic – Black / 大西洋 – 黒海ルート
  • EV08 (5888km) Mediterranean Route / 地中海ルート 

環状ルート

環状とはいえ、それぞれバルト海沿いと北海沿いの国々を回るルートで、スケールは桁違いに大きいです。

  • EV10 (7980km) Baltic Sea Cycle Route / バルト海環状ルート
  • EV12 (5932km) North Sea / 北海環状ルート

ルートの追加・変更

2016年

2つのルート追加がありました。1つはEV15とつながる形でEV17が新たにルートに加わったこと。もう一つはEV1の延伸。EV1の南端はポルトガルのサグレスで下が、これが北に伸び、大西洋側のスペイン国境に接するカミニャという町がゴールとなりました。